パスワード付きZIPの運用をやめたい?
代わりの送り方を、取引先に合わせて決めます
更新日 2026年10月26日
結論
パスワード付きZIP(PPAP)の代わりには、GoogleドライブやOneDriveなどのクラウドストレージで「特定の相手だけが開けるリンク」を共有する方法が一般的です。相手のメールアドレスを指定して共有すれば、パスワードを別送する必要がありません。社内でよく使うクラウドを一つ決め、取引先ごとの事情も確かめながら切り替えていくと、混乱なく移行できます。
見積書や請求書を送るとき、ZIPにパスワードをかけて添付し、続けて「パスワードのお知らせ」を別のメールで送る。長年の習慣だけれど、取引先から「パスワード付きZIPは受け取れなくなりました」と言われた。ニュースでも「PPAPは意味がない」と聞く。やめたいのはやまやまだが、代わりに何を使えばいいのか分からない。
パスワード付きZIPの廃止は、何か一つのツールを入れれば終わり、という話ではありません。送る相手やファイルの中身に合わせて、送り方を決め直すことが大切です。まずはこのページで考え方を確認してください。今どんなファイルを、誰に、どうやって送っているかを教えていただければ、代わりのやり方を一緒に決めます。
こんな状況ではありませんか?
- 取引先から「パスワード付きZIPは受け取れない」と言われた
- 毎回パスワードを別メールで送る手間が面倒になっている
- 「PPAP 代替」で調べると有料サービスの広告ばかりで、何が正解か分からない
- クラウドで共有すると、関係ない人にまで見られてしまわないか不安
- 社内でも人によって送り方がバラバラになっている
ひとつでも当てはまったら、このページの方法で解決できます。
なぜパスワード付きZIPはやめたほうがいいのか
PPAPは「Password付きZIP、Passwordを送る、Angoka(暗号化)、Protocol」の頭文字をとった呼び方です。やめる流れになっている理由は主に3つあります。
- 守りになっていない:ZIPとパスワードを同じメールの通り道で送るので、途中で盗み見られるなら両方とも見られてしまいます
- ウイルスを見逃す:パスワードがかかったZIPは、受け取る側のウイルス対策ソフトが中身を調べられません。この性質を悪用したウイルスメールが増えたため、受け取りを断る会社が出てきました
- 手間ばかりかかる:送る側も受け取る側も、毎回パスワードの入力が必要です
代わりの方法の基本は、ファイル自体をメールに付けず、クラウド上に置いて、決めた相手だけが見られるようにすることです。こうすれば、誤送信に気づいたときに共有を止めることもできます。
まず自分で試せること
- ここ1か月でパスワード付きZIPで送ったファイルを振り返り、「誰に」「どんなファイルを」「どのくらいの頻度で」送っているかを書き出す
- 会社ですでに使っているクラウドを確認する。Microsoft 365を契約していればOneDrive、Google Workspaceや会社のGoogleアカウントがあればGoogleドライブが使えます
- 試しに1つファイルをクラウドにアップロードし、右クリックやファイルのメニューの「共有」から、相手のメールアドレスを入れて共有する。「リンクを知っている全員」にせず、指定した相手だけが開ける設定(OneDriveなら「選択したユーザー」など、Googleドライブなら一般的なアクセスを「制限付き」)にしておくのがポイントです。画面の表示名は版によって少し違います
- 社内の自分の別アドレスなどに共有して、相手側からどう見えるか、開くのにログインが必要かを確かめる
- 主な取引先に、今後の送り方の変更をメールで伝える。相手側の決まりでクラウドが開けない場合もあるので、受け取りやすい方法を聞いておく
自分で決めるのが難しいところ
ネット記事やChatGPTは「クラウドストレージを使いましょう」と答えてくれます。それ自体は正しい答えです。ただ、実際の運用で迷うのは、取引先ごとに事情が違うという点です。相手の会社がGoogleドライブを開けない設定にしていたり、逆にこちらが指定のファイル送信サービスを使うよう求められたりします。
また、共有の設定を「リンクを知っている全員」にしてしまうと、パスワード付きZIPより危ない状態になることもあります。社員一人ひとりが正しく設定できるかどうかまで考えると、手順書や社内ルールも必要になります。一般論の答えでは、そこまで面倒を見てくれません。
それでも解決しないときは、送るだけ
- 送る:今の送り方(よく送るファイルの種類、相手の数、使っているメールやクラウド)をチャットで送信
- 任せる:担当スタッフが、今の契約で使える方法を確認し、共有のしかたと設定を提案。取引先へのお知らせ文の下書きもお手伝い
- 解決:パスワードを別送しなくても、安全にファイルを送れる状態に。社員向けの送り方メモもあわせて作れます
よくあるケース
例えば「経理の担当者が、毎月の請求書をパスワード付きZIPで数十社に送っている」という相談はよくあります。多くの場合、すでに契約しているMicrosoft 365のOneDriveで、取引先の担当者のメールアドレスを指定して共有する形に切り替えると解決します。受け取り側の事情でクラウドが開けない数社だけは、PDFを直接添付するなど個別の方法を決めておくと、無理なく移行できます。
料金
この内容は相談プラン(月額5,000円・税込5,500円)の範囲内です。チャットで何度でも聞けて、初月は無料。いつでも解約できます。
料金プランを見るよくある質問
- 有料のファイル送信サービスを契約したほうがいいですか?
- 今のクラウドで足りることも多いです。送る量や取引先の求めによっては専用サービスが向くこともあるので、料金は公式サイトで確認しながら一緒に検討しましょう。
- 取引先からパスワード付きZIPが届いたらどうすればいいですか?
- 心当たりのある相手からのものか確認してから開いてください。今後の送り方の変更を相手にお願いするのも一つの方法です。
- 社員が共有設定を間違えないか心配です
- 共有のしかたを1枚にまとめた手順書を作ると、間違いが減ります。手順書づくりもお手伝いします。
- メールに直接PDFを付けて送るのは危ないですか?
- 宛先を確認して送る分には、パスワード付きZIPと比べて特別危ないわけではありません。中身の重要さで使い分けましょう。