会社のデータのバックアップ、何をどこに取ればいいか分からない?
今の保存場所を送るだけ、会社に合う仕組みを一緒に組み立てます
更新日 2026年10月26日
結論
会社のデータのバックアップは、まず「どのデータが、どこにあるか」を一覧にし、それぞれについて「元のデータとは別の場所に、自動で、複数の世代(過去の版)を残す」仕組みを作るのが基本です。よく使われる考え方は、データを3つ持ち、2種類の保存先に分け、1つは事務所の外(クラウドなど)に置く方法です。NASを使っている場合も、NAS自体のバックアップを別に取ることを忘れないでください。
社員それぞれのパソコン、事務所のNAS(ネットワークにつなぐファイル置き場)、会計ソフト、GoogleドライブやOneDrive。会社のデータは、気づけばあちこちに散らばっています。「バックアップは取っているはず」と思っていても、誰が、何を、いつ、どこに取っているのか、はっきり答えられない。ランサムウェアのニュースを見るたびに、うちがやられたら元に戻せるのだろうかと不安になります。
会社のバックアップは、高価な機器を買う前に「どこに何があるか」を整理するところから始まります。このページの考え方で、今の状態を確かめてみてください。データの置き場所をざっと書いてチャットで送っていただければ、あなたの会社に合うバックアップの組み立て方を一緒に考えます。
こんな状況ではありませんか?
- 社内の大事なデータがどこに保存されているか、一覧になっていない
- NASを使っているが、NAS自体のバックアップは取っていない
- 外付けHDDにバックアップしているが、つなぎっぱなしにしている
- 「クラウドに同期しているから大丈夫」と思っているが、本当か自信がない
- バックアップから実際にデータを戻したことが一度もない
ひとつでも当てはまったら、このページの方法で解決できます。
会社のバックアップは、なぜ「1台分」では足りないのか
パソコン1台のバックアップと違い、会社のデータには次のような特徴があります。
- 置き場所がばらばら:社員のパソコン、NAS、クラウド、業務ソフトの中など、何か所にも分かれています
- 壊れ方がいろいろ:機器の故障だけでなく、誤って消した・上書きした、ランサムウェア(データを暗号化して身代金を求めるウイルス)に感染した、火事や水害にあった、などの場面が考えられます
- 同期はバックアップではない:OneDriveやGoogleドライブの同期は、パソコンで消したファイルや、暗号化されたファイルもそのままクラウドに反映されます。過去の版が残る機能はありますが、期間に限りがあります
そこでよく使われるのが、「3-2-1」の考え方です。
- データを3つ持つ(元のデータ+バックアップ2つ)
- 2種類の保存先に分ける(例:NASと外付けHDD、NASとクラウド)
- 1つは事務所の外に置く(クラウドのバックアップサービスなど)
これを全部すぐにそろえる必要はありません。今の状態から、足りないところを1つずつ埋めていけば大丈夫です。
まず自分で試せること
- データの置き場所を一覧にする。「売上・請求」「顧客情報」「図面・写真」「会計データ」など種類ごとに、保存場所(誰のパソコン・NAS・クラウド・業務ソフト)と、なくなったら困る度合いを書き出します
- 今あるバックアップを確認する。外付けHDDやNASの管理画面、クラウドの設定画面で、最後にバックアップが取れた日時を見ます。何か月も前で止まっていることもよくあります
- NASを使っている場合は、NAS自体のバックアップがあるかを確認する。多くのNASには、外付けHDDやクラウドにコピーする機能が用意されています。設定画面のバックアップの項目を見てみてください
- 外付けHDDは、つなぎっぱなしにせず、バックアップの後に外すか、2台を週ごとに入れ替えて保管する。ランサムウェアに感染したとき、つながっている機器は一緒に暗号化されてしまうことがあるからです
- 少なくとも年に1回、バックアップから実際にファイルを1つ戻してみる。戻せることを確かめて、はじめてバックアップが役に立つと言えます
ここで詰まりやすいところ
「3-2-1」の考え方や、NAS・クラウドの特徴は、ネットの記事やChatGPTでも調べられます。ただ、それは一般論で、あなたの会社のデータの量、使っている業務ソフト、社員のパソコンの台数、ネット回線の速さ、予算を踏まえた答えではありません。例えば、図面や写真が数百GBある会社では、クラウドへの最初のバックアップに何日もかかることがあり、回線の状況まで考えないと計画が成り立ちません。
また、業務ソフトのデータは、ファイルをそのままコピーするだけでは正しく戻せないものもあります。ソフトの開発元が案内しているバックアップの方法に沿う必要があり、ここは個別に確認しないと分からない部分です。
それでも解決しないときは、送るだけ
- 送る:社内のデータの置き場所(分かる範囲でOK)、NASや外付けHDDの機種名、使っている業務ソフト、パソコンの台数をチャットで送信
- 任せる:担当スタッフが、守るべきデータと今のすき間を整理し、予算に合わせたバックアップの組み立て方と設定の手順をお伝えします
- 解決:何が、どこに、どれくらいの頻度でバックアップされているかが分かり、いざというとき戻せる状態になります
よくあるケース
例えば「NASにみんなのデータを集めて、NASの中で2つのディスクに同じデータを書いているから安心だと思っていた」という相談があります。これはRAID(ディスクの故障に備える仕組み)で、ディスク1本の故障には強いものの、誤って消したファイルやランサムウェアで暗号化されたファイルは、両方のディスクで同じように消えてしまいます。NASのデータを外付けHDDやクラウドに定期的にコピーする設定を追加すると、こうした場面にも備えられます。
料金
今のバックアップ状況の確認、考え方の整理、NASやクラウドの設定方法の案内は相談プランの範囲です。バックアップの仕組みづくりや、機器・サービスの選定から設定までまとめて任せたい場合は、おまかせプランでご相談ください。
相談プランは月額5,000円(税込5,500円)、初月は無料です。
料金プランを見るよくある質問
- クラウドのバックアップサービスは高いですか?
- 容量やサービスによって大きく変わります。料金は各サービスの公式サイトで確認してください。守るデータを絞ると費用を抑えられることがあります。
- NASが古くなってきました。買い替えるべきですか?
- 使用年数や故障の兆候、今後クラウドに移す予定があるかで判断が変わります。状況を見て一緒に考えます。
- バックアップは毎日取る必要がありますか?
- データがどれくらいの頻度で変わるかによります。毎日更新するデータは毎日、あまり変わらないものは週1回など、種類ごとに決めるのが現実的です。
- 社員のパソコンのデータもバックアップしたほうがいいですか?
- パソコンにしかない仕事のデータがあれば対象にします。共有の場所に保存するルールに変えるのも一つの方法です。